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あれこれバランス大事

TUGBOAT

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今思えば自分にとっての憧れだった。

 

なんの目標も持たず、

ダラダラと過ごした大学の日々。

就活になってもなにをすればよいのか

わからず、なんとかなるだろうという

クズの発想で乗り切ろうとしていた。

 

そんな中で、ひとつだけやりたいことが

見つかった。CMプランナーという仕事。

電通という社名すら知らなかったのに、

無性にそこを目指そうと思った。

というか、そうするしかなかった。

 

結果は散々たるもので、

惜しくもなんともない、

なにも残るものはなかった。

 

でも、当時は親のスネをカジル環境に

いたため、就職浪人をした上、

再挑戦することになった。

よくまあ、許してくれたものだ。

 

そして、なんの結果も出せなかった。

外食の内定はあったが、

くだらないプライドで辞退し、

制作会社に拾ってもらった。

 

そんなうだつのあがらない自分にとって、TUGBOAT、岡康道という存在は

強烈にカッコよくて、理想だった。

いつかは少しでも近づきたい、と

なんの努力もせずに日々のモチベーション

にしていた。

 

岡氏が亡くなったというニュースを見て、

人は死ぬんだ、と当たり前のことを思った。

おそらく、業界関係者はもちろん、大多数の、

多方面から亡くなったことを惜しまれている。

自分のようなまったく関係ない者も含めて。

 

死ぬまでに、自分はどれくらいの人に

惜しんでもらえる生き方ができるんだろう。

そのためには1日1日をどうやって

過ごしていくべきだろう。

 

そんなことを意識させられる出来事だった。

 

https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00077/080500010/