大貫デザイン
亀倉雄策賞に大貫卓也「HIROSHIMA APPEALS 2021」
大貫デザインの大貫卓也といえば、広告業界におけるレジェンドであり、最高峰であり、あの佐藤可士和もひれ伏す(?)、デザイナーの神のような存在。
圧倒的に本質を突き詰めることで有名で、一切の妥協をせずに、ひたすら考え続けるらしい。実際に見たわけではもちろんないので本当なのか知らないが、数々の(もはや作品)広告を見るに、唯一無二の強大なパワーを感じる。
また特徴として、広告(もしくは広義のキャンペーン)によって、経済活動における実績の最大化を最優先に置いている。一例でいえば、ペットボトルのキャップを使ったキャンペーンや、本にスタンプキャンペーン要素を盛り込んだり。
そんな大貫さんが最近はどんなことをされているのか、知るよしもなかったのだが、この度の亀倉賞を受賞されたニュースに触れ、現役で活躍されていることを知った。
正直ARの使い方としては特段評価されるものでもないように思うが、そこにあるアイデアであり、なによりメッセージの核が揺るぎなく、また真っ直ぐに見る人全てに突き刺さってくる。
そしてデザイン。
完璧なデザインって存在しないと思うが、これはほぼ完璧なデザインなんじゃないか。素晴らしい広告だと思った。